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省エネルギー対策施工事例(中口使用)

中規模工場のエアーコンプレッサーの省エネルギー化の施工事例をご紹介します。

省エネルギー化 施工前

■業種:化学製品製造
■エアーコンプレッサー機種
  • スクリュ関係出力合計 134kW
    油冷却:2台
    オイルフリー(一段圧縮機):6台
  • レシプロ関係出力 286.5kW
    最小:0.75kW
    最大:15kW
■合計出力:420.5kW

施工前の状況

工場敷地内全11工場に20台のエアーコンプレッサーが分散設置しており、日常管理は各工場担当者が実施。

省エネルギー化のポイント

  • 工場単位ごとにエアーコンプレッサー予備機を設置している
  • アンロード運転をしている
  • 一段型のオイルフリースクリュを設置している
  • 小型レシプロコンプレッサの設置が多い

以上の条件から、相当量の省エネルギー化が可能と判断して、測定器設置実測をする。ただし、公道を横切って立地する工場については、今回の計画から除外する。
■計画外出力/175.5kW
したがって、今回の対象出力は16台、合計245kWとする。
※検出値は、16台すべてに測定器を装着し、同時負荷を記録したものである

省エネルギー対応施工後

■コンプレッサ機種
  • 55kWスクリュ/吸込絞り型容量調整機:2台
  • インバーター制御:1台
■合計出力:165kW

施工後の状況

16台合計245kWであったものが、3台合計165kW(予備機1台を含む)になる。
※エアーコンプレッサーにおける積算電力を測定していたため、効果をはっきりと確認できた

省エネルギー化の効果

■電力記録分析結果:1,545,000kWh/年(2001年測定)
■省エネシステム施工後使用電力:665,000kWh
■お客さま電力料金単価:13円/kWh

結果

1年に11,440,000円の省エネルギー化に成功。

備考

工場の省エネルギー化を推進するにあたって、それぞれの設備および装置の使用電力量を明確にする必要がある。

ワンポイントアドバイス

エアーコンプレッサーのエアー漏れは、継続して発生する。したがって、エアー漏れの継続チェックが必須である。